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  ニュース     2021/06/23 19:00

NEV保有580万台に拡大、世界半数が中国に集中 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の新エネルギー自動車(NEV)保有は、足元で世界の半数を占めている。今年5月末時点の保有は、全国約580万台にまで拡大した。NEV市場の成長は、カーボンピークアウトとカーボンニュートラルの目標達成に向けて不可欠な条件となっている。中国汽車工業協会(CAAM) 主催で17〜19日にかけて上海で開催された「2021中国自動車フォーラム」で報告された。
 今年1〜5月の動向は、NEV生産が96万7000台、NEV販売が95万台で推移し、前年同期比でそろって3.2倍に達している。新車販売に占める比率は8.7%に上昇した。
 電気自動車(EV)普及に直結するインフラ整備も進んでいる。4月末時点で全国の充電ステーションは6万5000カ所、電池交換ステーションは644カ所を数えた。各種の充電器数は187万基に上る。全国176都市に設置された。高速道路では、総延長5万キロメートル区間に置かれている。
 CAAMの付炳鋒・常務副会長は18日、2020年は中国新車生産が前年比2.0%減の2522万5000台、販売が1.9%減の2531万1000台に達したと紹介。コロナの影響を受けながらもマイナス成長が小幅に抑えられたと評価した。世界全体に占める中国新車販売シェアは32.5%に達し、過去最大を記録した点を強調している。
 また、国内のNEV販売が今後5年にわたり、年平均40%以上の高成長を維持するとの見通しを明らかにした。さらに付氏は、自動車市場に占めるNEVの比率が向こう5〜8年で、20〜30%まで拡大すると予測も示している。年間の中国NEV販売に関し、CAAMは21年の190万台、22年の270万台を想定しているという。


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