ニュース 2021/03/25 19:00
中国:テスラ「Model Y」値上げ、生産コスト増を価格転嫁
経済・統計
【亜州ビジネス編集部】米テスラ(TSLA/NASDAQ)中国現地法人が主力モデルのひとつを値上げした。テスラは24日、「Model Y」の販売価格を1台当たり8000人民元調整すると告知。この日から性能別で33万9900→34万7900人民元(↑2.35%)、36万9900→37万7900人民元(↑2.16%)に価格を引き上げると発表した。生産コストの上昇分を価格転嫁する。「Model 3」の価格調整は今回見送った。
中国メディアによると、テスラ中国は価格を頻繁に調整している。2019年10月〜20年10月にかけた約1年間では、5回も価格を変更。主に値下げを繰り返してきた。上海臨港の現地工場「Gigafactory 3」で生産する中国製「Model 3」は、当初の35万5800人民元から足元の24万9900人民元まで29.76%も低下している。その間に海外でも「Model 3」を価格調整。性能別で日本が16%安の429万円と23.8%安の499万円にそれぞれ低下した。米国では3万6990米ドル(約402万円)で売られているという。
電気自動車(EV)の生産コストは、このところ上昇傾向にあるもようだ。特に20年末以降、動力電池関連の値上がりが目立つ。央視財経によると、正極材・電解液原材料の炭酸リチウムは、3月12日のトン当たり価格が8万3500人民元に高騰した。週間の上昇幅は6000人民元に上る。現物価格は直近4カ月で2倍に達した。年初来累計の価格上昇率は、直近で炭酸リチウムが60%近く、水酸化リチウムが35%、リン酸鉄リチウムが20%近くに上る。
テスラ上海工場は、再び拡張される見通し。足元の年産能力は25万台。これを45万台に8割拡大する計画とされる。「Model 3」と「Model Y」の需要は強く、20年に生産開始した「Model Y」は、生産能力を段階的に最大化する予定などと伝えられた。
工場の拡張計画も動き出したもよう。上海市土地交易市場のオフィシャルサイトは今月1日、テスラ上海工場の隣地(土地使用権)を売却すると公示した。上海自由貿易試験区の臨海重装備産業区に位置し、総面積が46万1142.4平方メートルに上ると通知している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国メディアによると、テスラ中国は価格を頻繁に調整している。2019年10月〜20年10月にかけた約1年間では、5回も価格を変更。主に値下げを繰り返してきた。上海臨港の現地工場「Gigafactory 3」で生産する中国製「Model 3」は、当初の35万5800人民元から足元の24万9900人民元まで29.76%も低下している。その間に海外でも「Model 3」を価格調整。性能別で日本が16%安の429万円と23.8%安の499万円にそれぞれ低下した。米国では3万6990米ドル(約402万円)で売られているという。
電気自動車(EV)の生産コストは、このところ上昇傾向にあるもようだ。特に20年末以降、動力電池関連の値上がりが目立つ。央視財経によると、正極材・電解液原材料の炭酸リチウムは、3月12日のトン当たり価格が8万3500人民元に高騰した。週間の上昇幅は6000人民元に上る。現物価格は直近4カ月で2倍に達した。年初来累計の価格上昇率は、直近で炭酸リチウムが60%近く、水酸化リチウムが35%、リン酸鉄リチウムが20%近くに上る。
テスラ上海工場は、再び拡張される見通し。足元の年産能力は25万台。これを45万台に8割拡大する計画とされる。「Model 3」と「Model Y」の需要は強く、20年に生産開始した「Model Y」は、生産能力を段階的に最大化する予定などと伝えられた。
工場の拡張計画も動き出したもよう。上海市土地交易市場のオフィシャルサイトは今月1日、テスラ上海工場の隣地(土地使用権)を売却すると公示した。上海自由貿易試験区の臨海重装備産業区に位置し、総面積が46万1142.4平方メートルに上ると通知している。
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