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  ニュース     2020/11/05 19:00

中国:浦東新区が「ロボ産業」振興、2023年の生産額7800億円規模へ 無料記事

 上海市の浦東新区がロボット産業の振興に注力している。浦東新区政府が4日に公表した内容によると、2023年をめどに、国際的な影響力を擁する中国最高レベル産業集積地に躍進する計画だ。ロボット産業の年産額500億人民元(約7800億円)乗せを狙う。中国新聞網などが伝えた。
 「張江機器人谷」と「金橋機器人産業園」を指す“一谷一園”を中心に、産業用ロボットとサービスロボットの関連産業育成を進める。それぞれの計画面積は3.9平方キロメートルと5.5平方キロメートルに設定した。画像センサーや協働ロボット関節などの生産を想定する。すでに企業32社、産業プラットフォーム4単位を新たに誘致した。
 張江機器人谷には、82社以上が進出している。ロボット産業の年産額は117億人民元に拡大した。ハイエンド医療ロボット、特種ロボット、スマートサービスロボットなどが量産されている。
 自由貿易試験区内の金橋機器人産業園は、先進製造業と現代サービス業の発展を促してきた。「産業用インターネット+ロボット」のスローガンを掲揚し、上海スマート製造業の生産額4分の1を占めている。オムロンを中核とする重要部品メーカーを誘致した。独フエスト、米ロックウェル・オートメーションなども活躍している。中国企業の瀋陽新松機器人自動化(SIASUN:300024/SZ)、安翰医療機器人、掣京康復機器人、衛邦機器人、弗ライ威家居機器人も急ピッチに成長した。ロボットSI、ロボットリース、ロボット操作訓練など周辺産業の育成にも乗り出す。
 金橋機器人産業園を含む金橋開発区は、中国中車集団と「浦東智能製造産業投資基金」を立ち上げた。まず10億人民元の資金を募集済み。2020〜25年にかけて16億4000万人民元をロボット企業に投融資する予定だ。
 浦東新区はロボット産業と人工知能(AI)産業の成長を促している。ABBは4日、ロボット生産専門「スーパー工場」の建設が上海康橋鎮で順調に進んでいると発表した。自社にとって世界最大、最先端の生産拠点となる。21年末の完工を見込んだ。年産能力は10万台を想定する。




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