米アップルの生産ラインが足元で、パワーマネジメントIC（電源IC）の不足に直面しているようだ。クリスマスシーズンの繁忙期を控え、生産に一定の影響が出ている。供給不足の背景には、中国同業の華為技術（ファーウェイ）に対する米制裁の影響があるもよう。米国による制裁措置の発動を前に、ファーウェイがICの“買いだめ”を行ったしわ寄せが出ているという。外電が5日、消息筋情報として伝えた。

　報道によると、アップルの最新スマートフォン「iPhone12」はカメラ性能の強化、5G通信対応といった要因により、旧機種よりも電源ICの需要が大きい。サプライヤーはアップル向けの供給を優先する方針だが、一部では「混乱は向こう2四半期にわたって続く」との観測も浮上している。

　アップルのティム・クック最高経営責任者（CEO）は先ごろ、「iPhone」や「iPad」などの供給が不足している現状に言及。電源ICについては特に触れなかったものの、一部製品の需給がひっ迫していると述べた。


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