工業情報化部の直属機関、中国信息通信研究院が10日発表した最新データによると、2020年11月のスマートフォン国内出荷数は前年同月比17.0％減の2771万台に縮小した。マイナス成長は7カ月連続。ただ、減少率は前月の27.7％から縮小している。携帯電話機全体では出荷数が15.1％減の2958万4000台。こちらもマイナス成長が続いたが、減少率は前月の27.3％より小幅だった。
　新型コロナウイルスの流行を受け、中国のスマホ出荷数は今年2月に前年同月比54.7％減の634万1000台まで落ち込んだ。その後、4月には5カ月ぶりのプラス成長を回復したが、足元では再び縮小が続いている。
　一方、第5世代（5G）サービス端末の出荷数は前月比で増加。11月の出荷数は2013万6000台となり、前月の1676万台から20.1％増加した。携帯電話全体に占める比率も、前月の64.1％から68.1％（↑4.0ポイント）に拡大している。
　ブランド別では、国産ブランド携帯電話機の11月出荷数が27.7％減の2268万台（構成比76.7％）。また、11月は全体で新たに30モデルが発売され、その数は前年同月比で46.4％減少した。うち5G端末が16モデルを占める。
　1〜11月の累計では、携帯電話機出荷数が前年同期比21.5％減の2億8100万台、うちスマホが21.1％減の2億7100万台。また、5G端末の年初からの累計出荷数は1億4400万台となった。


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