【亜州ビジネス編集部】中国半導体行業協会（CSIA）の魏少軍・副理事長は5日、広東省深セン市で開かれた「世界CEOサミット」で、中米間の貿易摩擦と、新型コロナウイルスの感染が再び勢いを増す厳しい情勢の下、中国半導体業界は6大戦略を定めるべきと提言した。DRAMエクスチェンジが5日報じた。
　6大戦略は、◆中国は既に世界の技術システムに組み込まれており、後戻りはできない◆グロバーリズムの下での人為的なデカップリングは自他共に不利益となるため、業界は開放・協力を継続する必要がある◆中国の情報技術と産業分野は既に有利な道を歩んでおり、歩を乱してはならない◆極端な方針や閉鎖的発展の誤った考え方を防止する◆製品を中心に設計、製造、パッケージング・テスティング（封止・検査）、設備、材料の5大分野を改めて精査する◆商機を先行してつかむ──。
　魏氏はまた、米中対立で産業のデカップリングが呼び掛けられ、米国と日本が製造業の本国回帰を推進している事態に言及した。中国には巨大市場と比較的整備された産業サプライチェーンが存在するだけに、大きな影響を及ぼすことはないとする認識も示している。




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