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  ニュース     2020/12/09 19:59

中国:国薬コロナワクチン有効率86%、UAE承認 無料記事

 国有企業の中国医薬集団(国薬集団:シノファーム)が傘下の中国生物技術を通じて開発を進める新型コロナウイルスワクチンについて、アラブ首長国連邦(UAE)で上市承認を得たことが分かった。現地メディアが9日、UAE当局の発表として伝えたもの。あわせて発表された第3相試験(フェーズ3)の中期データによると、同ワクチンの有効率は86%、中和抗体陽転率(免疫ができる割合)は99%に達しているという。
 報道によると、臨床試験は125の異なる国籍を持つ3万1000人の参加者を対象に行われた。参加者の年齢は18〜60歳で、28日間で2回の接種を受けている。UAEでは7月に同ワクチンの第3相試験がスタートしていた。
 これまでの報道によると、中国生物技術が開発するコロナワクチンは2種で、いずれも第3相試験を進めている段階。同社はすでに中国当局に対し、上市申請を行ったことを明らかにしている。年内には1億剤の生産体制を整えられる見通しで、2021年には10億剤以上の生産が可能になる見通しだ。
 世界で研究が進められているコロナワクチンは今月2日時点で214種を数え、うち51種が臨床試験段階に入っている。第3相試験入りしたワクチンは14種で、うち中国企業が開発したものは6種だ。
 うち科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発するコロナワクチンを巡っては先ごろ、提携先のインドネシア国営製薬会社が最高97%の有効率を示したと発表した。ただ、科興控股生物技術はこの数字について、抗体陽転率だと説明している。


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