【亜州ビジネス編集部】スマートフォン大手、維沃移動通信（vivo）が、第5世代（5G）移動通信ミリ波対応スマホの通信実験を北京市懐柔区で中興通訊（ZTE：763/HK）の協力を得て行い、基地局から端末までの下り回線で最高速度4CC 2.06 Gbps、通信距離1.3キロメートルを計測した。同社に代表される国内端末メーカーのミリ波研究開発（R&D）の実力を示している。中国新聞網が14日報じた。

　vivoの5Gミリ波端末は、クアルコムのスナップドラゴンX55 5GモデムチップとQTMモジュールを搭載。実験はIMT-2020（5G）の要求仕様に従い、ZTEのマクロセル基地局の広カバー範囲と、マイクロセル基地局の超高速・狭カバー範囲でケース別に展開した。

　同機種は9月に行われた中国信息通信研究院のミリ波OTA測定試験で、マルチプローブ電波暗室とZTEの基地局に基づくMINOテストにおいて、AWGN、CDL-A、CDL-Cのいずれのノイズ環境でも所期の目標数値を達成している。今後の5Gミリ波の商用化応用に向けて基盤を固めた。

　5Gは「Sub6」と「ミリ波」の2つの周波数帯を使ってデータ通信する。高周波のミリ波は帯域が広く、超高速度、低遅延性などの強みを擁し、中国の5Gネットワーク建設で次の段階の重点項目となる。



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