中国共産党は28日の中央政治局会議で、重要会議の第19期中央委員会第5回全体会議（5中全会）を10月26〜29日に北京で開くことを決めた。国営メディアの新華社が同日伝えたもの。今回の5中全会では、第14次5カ年計画（2021〜25年）の策定と35年までの長期目標の設定が主な議題となる。

　長期目標の設定について、一部メディアでは「習近平国家主席の長期政権に向けた布石」との指摘が出ている。また、外電報道によると、第14次5カ年計画では経済成長目標の引き下げが検討されているという。第13次5カ年計画（2016〜20年）では経済成長目標が「年平均6.5％以上」に設定されていたが、政府系シンクタンクやエコノミストは次期5カ年計画について「年平均5％前後」とするよう指導部に提案したようだ。

　また、これまでの報道によると、第14次5カ年計画では「双循環（2つの循環）」戦略が主要テーマになる見通し。「双循環」戦略とは、「内部循環」による経済成長を優先し、「外部循環」によってそれを補完するというもの。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大と米中摩擦の激化など外部リスクの高まりを受け、海外の需要や技術への依存度を減らす構えだ。ただ、国内のサプライチェーンを構築するにあたり、一部で海外からの投資を活用していく考えという。


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