11月の全国石炭生産量は、中国全体で前年同月比1.5％増の3億4727万トンに上り、2カ月連続で拡大している。10月は1.4％増だった。1月からの累積では、0.4％増の34億8173万トンを生産している。国家統計局が発表した。
　11月の石炭輸入は3.8％減の1167万トン、減少率は10月の46.3％から縮小したものの、7カ月連続の前年比でマイナス成長となっている。1月からの累積では0.8％減の2億6000万トンに停滞した。中国政府がオーストラリアからの輸入に対して貿易制限措置を課し、石炭もその対象となっているためだ。
　11月の石炭価格は上昇傾向で推移している。国家統計局調べによる普通配合炭（4500kcal/kg）のトン当たり価格は、10月下旬の477.8人民元（約7550円）から11月下旬には497.1人民元に4.0％値上がり。秦皇島港の港湾石炭価格（5500kcal/kg）も上昇傾向となった。12月に入って上昇は加速している。
　冬季暖房需要の拡大、経済の回復を通じ、一部で需給のタイト化を招いた。国家発展改革委員会は、「各方面の状況を総合すれば、石炭市場の需給は全体ではバランスしている」との見方を示している。
　11月の原油輸入は0.8％減の4536万トンと2カ月連続で減少したものの、マイナス成長率は10月の6.4％から縮小した。1月からの累計では、9.5％増の5億トンに伸びている。11月の原油加工量は、規模以上工業企業の全体で3.2％増えた。伸びは10月の2.6％から高まっている。


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