中国では来年、国会に相当する全国人民代表大会（全人代）が例年通り3月に開かれる見通しだ。全人代常務委員会の常務委員、譚耀宗氏によると、来年3月5日の開幕が予定されているという。今年は新型コロナウイルス流行の影響で、異例の5月開催となっていた。香港メディアが23日伝えた。
　全人代常務委員会は22〜26日の日程で会議を実施中。譚氏によると、会議の席で来年の全人代は3月5日の開幕を予定していることが報告された。重要議題は2021年から始まる第14次5カ年計画。10月に閉幕した中国共産党・中央委員会会議では、同5カ年計画の基本指針として、内需の拡大や科学技術の発展に重点を置く方針が示された。
　また、先週閉幕した重要会議「中央経済工作会議」では、第14次5カ年計画の初年度に当たる来年もコロナ禍からの景気回復に必要なマクロ政策を継続し、政策上の「急転換」は行わない方針を確認。このほか、科学技術力の強化、内需の拡大、独占の禁止など8項目が21年の重要任務として列挙された。
　中央経済工作会議では翌年度の国内総生産（GDP）成長率目標も議題に上るのが通例だが、その数字は全人代で公表される。市場関係者の間では、21年は具体的な数値目標が示されない可能性も指摘されている。


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