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  ニュース     2020/12/08 19:00

中国:車載MCU品薄で警戒感、VW系など生産計画に狂い 無料記事

 集積回路(IC)の不足が車業界に不安感をもたらしている。中国では、複数の完成車メーカーが生産計画の修正に迫られたもようだ。問題の解消には約半年かかるとの懸念も浮上している。21世紀経済報道が8日付で伝えた。
 一汽大衆汽車(第一汽車集団とフォルクスワーゲンの現地合弁)と上汽大衆汽車(上海汽車集団とフォルクスワーゲンの現地合弁)の両社は、今月に入り生産ラインの休止(または減産)に追い込まれたとされる。このほか少なくとも吉利汽車HD(175/HK)、東風本田(東風汽車とホンダの現地合弁)、広汽本田(広州汽車とホンダの現地合弁)などにも影響が波及した。
 多くの自動車部品が不足状態という。多数の半導体は供給量が足りているものの、マイクロコントローラー(MCU)、電子制御ユニット(ECU)や電動パワーステアリング(EPS)などが品薄だ。特にMCU不足の問題は深刻。調査会社によると、車載MCUの組み込み数量は、2019年通年で25億個を超えたという。半導体メーカーは通常の生産活動を続けているものの、追加発注の場合は問題が複雑だ。新規投資で増産に対応するためには、6〜9月の期間を要するという。
 車載MCUの主要サプライヤーは、NXPセミコンダクターズ(NXPI/NASDAQ)、インフィニオン・テクノロジーズ(IFX/GR)、ルネサスエレクトロニクス(6723/東証)、STマイクロエレクトロニクス(STM/NYSE)、テキサス・インスツルメンツ(TI:TXN/NASDAQ)に限定される。


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