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  ニュース     2021/01/12 19:00

中国:12月乗用車小売6.6%増、新エネ車卸売は5割拡大=乗聯会 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国で新車小売市場の回復基調が続いている。2020年12月の乗用車小売台数は、狭義ベース(マイクロバスを除く)で前年同月比6.6%増の228万8000台に拡大した。増加率は前月の8.0%から鈍化したものの、6カ月連続でプラス成長を維持。前月比でも9.9%増加している。全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)が11日報告した。

 12月の小売台数が増加した要因について、乗聯会はマクロ経済や輸出の回復を指摘。また、新エネルギー車の販売が急増したことも一因とした。

 車種別の12月小売台数は、セダンが前年同月比4.7%増の106万7000台、MPV(ミニバン)が3.8%増の13万8000台、スポーツ用多目的車(SUV)が9.0%増の108万4000台に伸びた。前月比では、セダンが6.1%増、MPVが23.2%増、SUVが12.5%増で推移している。マイクロバスを含む広義ベースでは、全体の小売台数が前年同月比6.5%増の232万台(マイクロバスは4.1%減の3万2000台)だった。

 20年の累計では、狭義ベースで前年比6.8%減の1928万8000台、広義ベースでも6.8%減の1960万5000台。19年は狭義ベースで7.3%減となっていたが、下げ幅を縮小させた格好だ。コロナ禍の中で健闘したと乗聯会は指摘している。

 メーカー別の12月国内小売ランキング(狭義ベース)は、一汽大衆が24万台で首位をキープ。2位以下には、上汽通用の16万2000台、上汽大衆の16万2000台、東風日産の14万4000台、吉利汽車の14万2000台、上汽通用五菱の12万9000台、長城汽車の12万2000台、東風本田の11万1000台、広汽本田の9万8000台、奇瑞汽車の9万3000台が続いた。

 このほか、新エネルギー乗用車の12月卸売台数は前年同月比53.6%増の21万台。増加率は前月の128.6%から鈍化したものの、高い伸びを維持した。前月比でも15.6%増加している。種類別では、電気自動車(EV)が前年同月比45.9%増の17万6000台、プラグインハイブリッド車(PHV)が111.7%増の3万4000台に達した。

 乗聯会は昨年末の時点で、21年の乗用車小売台数が前年比で7%増加するとの見通しを示している。卸売ベースでは9%増を予想。また、新エネルギー乗用車の販売台数は150万台に達し、前年の117万台からさらに増加すると予測している。


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