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  ニュース     2021/01/12 19:00

世界PC出荷は10〜12月期に26%増、レノボ首位キープ=IDC 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】米調査会社IDCは11日、2020年第4四半期(10〜12月)の世界パソコン(PC:デスクトップ、ノート、ワークステーション含む)出荷台数が前年同期比26.1%増の9159万台に拡大したとの速報値を発表した。伸び率は前四半期(14.6%)から加速している。新型コロナウイルス流行に伴うテレワークやオンライン学習の普及がPC需要を牽引。また、ゲーミングPCなど、コンシューマー市場でも需要が力強く推移した。

 メーカー別で見ると、聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が2四半期連続で世界トップ。同社の出荷数は前年同期比29.0%増の2312万2000台(世界シェア25.2%)に達し、全体を上回る伸びを示している。2位以下は順に、HPが11.3%増の1913万台(世界シェア20.9%)、デルが26.8%増の1579万7000台(同17.2%)、アップルが49.2%増の734万9000台(同8.0%)、台湾宏碁(エイサー)が48.3%増の655万1000台(同7.2%)だった。

 2020年通年では、世界全体の出荷数が前年比13.1%増の3億260万5000台。増加率は2010年(13.7%)以来の大きさとなった。メーカー別では、こちらもレノボが首位となり、前年比12.0%増の7266万9000台を売り上げている。

 レノボは世界シェア約2割でトップクラス。積極的な投資で事業規模を拡大してきた。05年5月、米IBMのPC事業を17億5000万米ドルで買収。「Think Pad」を含むPC部門を継承している。11年7月には、日本国内のPC事業をNECと統合。さらに17年11月、富士通のPC事業に出資すると発表している。スマホなどへ事業領域を拡大する「PCプラス」戦略を推進。その一環として14年10月、米IBMの低価格サーバー事業、携帯端末の米モトローラ・モビリティを買収した。


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