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  ニュース     2021/04/02 19:00

中国:1〜2月粗鋼生産13%増、鋼材増産率は24%で推移 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】今年1〜2月の粗鋼生産量は、中国全体で前年同月比12.9%増の1億7499万トンに達し、伸び率は12月の7.7%から高まった。鋼材の生産量は23.6%増の2億953万トン、増加率は12月の12.8%を上回っている。20年1〜2月は粗鋼が3.1%増、鋼材は3.4%減で推移していた。国家統計局が発表した。
 中国鋼鉄工業協会が発表する2月のCSPI国内鋼材総合価格指数は、前月比で6.77%上昇の131.36ポイントに高まっている。1月は9カ月ぶりに下落したものの2月は再び値上がりし、上昇基調が続いた。2月の8大主要鋼材価格は全て上昇している。特に高線は9.03%高、角鋼は8.46%高と上昇が目立った。
 原材料、燃料価格は上昇品目が多い。2月のトン当たり輸入鉄鉱石価格は1月から11.16%上昇の173.75米ドル(約1万9220円)、国産鉄鉱石は1月から1.60%値上がりして1209人民元(約2万350円)だった。鉄スクラップも1月から4.42%値上がりの3263人民元に上っている。
 中国鋼鉄工業協会によれば、20都市の鋼材5大品目の社会在庫は2月下旬で1695万トンに積み上がった。前年同期比で11%縮小したものの、1月下旬からは722万トン(74.2%)増加している。
 中物連鋼鉄物流専業委員会が発表した3月の鉄鋼産業PMIは47.9%で、2月から0.7ポイント低下した。生産指数は2月から3.4ポイント低下の51.3%。3月は例年鉄鋼需要が回復に向かう時季にあたるだけに、新規受注指数は2月から3.8ポイント上昇の47.1%に回復した。


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