ニュース 2021/01/18 19:11
中国:動力電池に値上がり観測、原材料価格高騰と人件費増大
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】各自動車メーカーによる争奪戦が始まるなか、「動力電池」に値上がり観測が流れている。電気自動車(EV)と電気自転車に向けた搭載量が伸びているためだ。原材料価格の上昇、人件費コストの増加を受けて、新たな上昇サイクルが始動している。証券日報が18日付で伝えた。
専門家(真リ研究のチーフアナリスト)によると、2021年通年の国内販売は、EVが200万台、電気自転車が6000万台に上る可能性がある。動力源となる電池の原材料では、炭酸リチウム(Li2CO3)、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)を中心に需給ひっ迫が深刻化する見通し。動力電池向けの炭酸リチウム出荷価格は、年内にトン当たり8万人民元(約128万円)まで高騰するとみているという。
炭酸リチウムの国内出荷価格は、2020年7月が3万9500人民元、今年1月が4万4000人民元で推移した。
受注の殺到を踏まえ、中国最大手メーカーの寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)も増産姿勢を強めている。自社工場の労働者に対し、休日を返上するようこのほど要請した。春節(旧正月)休暇3日間の給与については、法定額の3倍に設定する。2月に帰郷せず、増産に全面協力した労働者には1日当たり200人民元の奨励金を支払うと決めた。生産の最前線に携わる従業員は、2月の給与が1万3100人民元(約21万円)に拡大する計算となる。
自動車業界団体の中国汽車工業協会によると、2020年12月のEV向け動力電池搭載量は、前年同期比56.9%増の12.2GWh(1220万kWh)に達した。うち三元系は9.3%増の6.5GWh、 リン酸鉄リチウム系は244.2%増の5.6GWh。全体に占める比率は、それぞれ53.2%、45.8%で推移したという。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
専門家(真リ研究のチーフアナリスト)によると、2021年通年の国内販売は、EVが200万台、電気自転車が6000万台に上る可能性がある。動力源となる電池の原材料では、炭酸リチウム(Li2CO3)、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)を中心に需給ひっ迫が深刻化する見通し。動力電池向けの炭酸リチウム出荷価格は、年内にトン当たり8万人民元(約128万円)まで高騰するとみているという。
炭酸リチウムの国内出荷価格は、2020年7月が3万9500人民元、今年1月が4万4000人民元で推移した。
受注の殺到を踏まえ、中国最大手メーカーの寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)も増産姿勢を強めている。自社工場の労働者に対し、休日を返上するようこのほど要請した。春節(旧正月)休暇3日間の給与については、法定額の3倍に設定する。2月に帰郷せず、増産に全面協力した労働者には1日当たり200人民元の奨励金を支払うと決めた。生産の最前線に携わる従業員は、2月の給与が1万3100人民元(約21万円)に拡大する計算となる。
自動車業界団体の中国汽車工業協会によると、2020年12月のEV向け動力電池搭載量は、前年同期比56.9%増の12.2GWh(1220万kWh)に達した。うち三元系は9.3%増の6.5GWh、 リン酸鉄リチウム系は244.2%増の5.6GWh。全体に占める比率は、それぞれ53.2%、45.8%で推移したという。
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