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  ニュース     2020/10/29 19:00

中国:広東恵州でIDC投資加速、新たに5カ所で総額3960億円 無料記事

 広東省中南部の恵州市に粤港澳大湾区(広東・香港・マカオベイエリア)のインターネットデータセンター(IDC)が集中的に建設される見込みだ。恵州市の恵東県では、「粤港澳大湾区(恵州)数据産業園」が整備中。現地の恵東県・白花鎮では28日、中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)と万国数据服務有限公司がそれぞれ着工した。産業園に進出するIDCは5カ所目となる。中国新聞網などが伝えた。

 中国移動は現地に150億人民元(約2330億円)を投じる構え。2022年までに第1期事業プロジェクトで40億人民元を投資する。京津冀(北京・天津・河北)、長江デルタと並ぶ中国3拠点目の自社IDCを立ち上げる方針だ。5G通信時代の到来を踏まえ、データ処理需要を取り込む狙い。華為技術有限公司と連携する。

 一方、万国数据はIDC投資額を50億人民元に設定した。サーバーラック1万台を設置し、22年6月末からサービス開始。23年12月には3万台まで増設する。稼動時の年産額は20億人民元を見込んだ。人工知能(AI)技術を基礎とした高性能IDCを築き、クラウド・コンピューティング環境を提供する。

 広東省政府は今年初め、「5G通信基地局・IDC総体布石計画(2021〜25年)」を打ち出した。25年までをめどに、省全域を5Gサービスのカバーエリアとする方針を示している。また、広東省の東部と西部をIDC集積地と指定した。特に恵州市の恵東県と竜門県に設置するよう求めている。

 白花鎮の粤港澳大湾区(恵州)数据産業園には、中国移動と万国数据のほか、雲宏IDCプロジェクト、潤沢(恵東)国際情報港プロジェクト、珠江投資大型IDCプロジェクトが誘致された。これら5件の投資総額は255億人民元(約3960億円)に上る。


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