中国の物流企業が環境車の導入を積極化している。北京市では11日、安徽江淮汽車集団（JAC：600418/SH）が新型商用車「師鈴i5」を出荷。韵達HD（YUNDAEX：002120/SZ）向けの第1弾100台を納車している。中国新聞網が伝えた。

　江淮汽車は新エネルギー商用車の開発ピッチを加速している。i3、i5、i6の製品プラットフォームを設けた。小型貨物車、ピックアップトラック、小型バス、衛生車両などを網羅している。郵便、物流、宅配、インターネット通販などの輸送需要を取り組む戦略だ。

　北京市郵政管理局によると、北京市の各宅配事業者は新エネルギー自動車（NEV）の採用に乗り出している。足元までの累計では、2700台以上がNEVに更新された。省エネルギーと大気汚染抑止のメリットを重視している。

　中国の宅配業界は足もとで混戦状態だ。中通、申通、百世、円通、韵達の通称「四通一達」に、最大手の順豊を加えた6社が先頭集団に位置。さらに、Eコマース大手が系列の宅配会社を相次ぎ立ち上げており、6強のシェアを侵食しつつある。


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