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  ニュース     2020/11/13 19:00

中国:渝万高速鉄道の敷設工事が着工、三峡ダム周辺路線を緊密化 無料記事

 重慶市の都市部から三峡ダムエリアの重要都市・万州区を結ぶ渝万高速鉄道の敷設工事が9日付で正式に着工された。これはすでに開通した渝万都市間鉄道と現在建設中の鄭万高速鉄道(鄭州〜万州)に続いて、三峡ダムエリアの高速鉄道網をさらに緊密化するものだ。計画によれば、重慶市は年内に渝西高速鉄道(重慶〜陝西)、成万高速鉄道(成都〜万州)、成渝中線高速鉄道(成都〜重慶)の3路線工事についても着手する方針。中国メディアが報じた。

 渝万高速鉄道は中国当局が中長期的に計画する国家鉄道網「八縦八横」(縦8本と横8本)の高速鉄道幹線プロジェクトの主要構成部分となる。全長252キロメートル、設計速度は時速350キロ。重慶東、 陵北、豊都北、忠県、満州北の5駅を設置する。投資総額は527億6000万人民元(約8356億円)、工期は4年半を予定している。

 完成すれば、鄭万高速鉄道、渝昆高速鉄道と接続し、北京、鄭州、重慶、昆明間に時速350キロの高速鉄道チャンネルを形成する。重慶市都心部から万州区を50分、重慶〜鄭州間を3時間40分、重慶〜西安間を2時間10分、重慶〜北京、上海間を6時間でそれぞれ結ぶ。また渝万高速鉄道、渝万都市間鉄道、鄭万高速鉄道が全面開通すれば、 既存の鉄道に比べて、重慶市内の輸送時間が約1時間短縮される。

 中国高速鉄道の営業距離は、15年末時点で全国1万9000キロ。鉄道部門の第13次5カ年計画(2016〜20年)では、最終となる20年末の営業距離を3万8000キロに延ばす方針が掲げられた。全国の鉄道路線網は14万8000キロに達する見通し。骨幹路線「八縦八横」の総延長は4万5000キロに上る。


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