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  ニュース     2020/11/13 19:00

中国:中古車価格急落のNEV、直近では回復傾向に 無料記事

 新エネルギー自動車(NEV)の値落ち率問題が中国で再びクローズアップされている。購入補助が支給されるものの電気自動車の新車価格は一般的に高い。一方、購入3年後の中古車取引価格は、購入時の4割前後に過ぎないのが実態となっている。業界団体の中国汽車工業協会などによる報告内容として、中国政府系メディアが13日付で伝えた。
 ある消費者が約15万人民元でNEVを購入したところ、3年後の売値は5万人民元にまで急落していたという。3年間で67%の価値が失われた計算。動力電池の劣化によって航続距離が短くなる点などが懸念されているためだ。 
 新車時から3年後の値落ち率は、主要ブランド別でテスラ「Model X 75D」が68.1%、テスラ「Model S 75」が56.6%、BMWハイブリッド自動車(PHV)「X1」が49.7%、広州汽車PHV「伝祺(Trumpchi)GS4」が39.7%、BMW「i3」が38.1%、上海汽車PHV「栄威(Roewe)ei6」が37.5%、BYD「唐(Tang)DM」が37.1%、上海汽車PHV「栄威eRX5」が36.5%、吉利汽車「帝豪(Emgrand)EV」が27.9%、上海汽車電気自動車(EV)「栄威eRX5 EV」が27.6%などとなっている。
 ただ、長い航続距離を必要としない都市部を中心に、中古NEVの人気がやや盛り返してきた。今年9月の3年後値落ち率は、PHVが平均37.6%、EVが44.4%。10月にはそれぞれPHVが39.2%(前月比↑1.6ポイント)、EVが51.2%(↑6.8ポイント)に上昇した。


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