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  ニュース     2021/02/01 19:00

中国:「空コンテナ」6100個以上を海外調達、輸出円滑化めざす 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】輸出の安定化を優先し、中国が「空コンテナ」の海外調達に乗り出した。浙江省寧波市の梅山国際コンテナふ頭6号バースには1月29日、コンテナ6100個以上を積み込んだ貨物船が着岸。内部に貨物を入れることなく、オランダのロッテルダム港からコンテナのみを大量輸入した。これらは48時間かけて陸揚げされる。中国政府系メディアが伝えた。

 中国製品の需要が世界的に拡大するなか、本土では2020年下半期以降、輸出用のコンテナが不足し続けている。中国の輸入減少もコンテナ需給をひっ迫される要因となった。大部分の空コンテナは、速やかに輸出用に回される見込み。中国の海運・輸出業にとって“干天の慈雨”に値する。国際物流の不安定化を受けて、欧州、オーストラリアなどに空コンテナは滞留したままだ。

中国政府は国際貨物物流の円滑化策に着手。商務部、国家発展改革委員会、工業情報化部、海関門総署は先ごろ、海運、中欧班列(中国と欧州を結ぶ国際長距離貨物列車)の輸送効率を向上させるよう連名で明示している。こうしたなか、中国の国際海運運賃はやや沈静化したもようだ。上海航運交易所が算出する「上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)」は1月29日時点で2861.69ポイント。2週間連続で低下した。


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