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  ニュース     2020/12/03 19:00

21年成長率「中国8%」見通し、世界貢献度3分の1に=OECD 無料記事

 経済協力開発機構(OECD)は1日に発表した「エコノミックアウトルック」で、中国の経済成長率が2021年に8%に達するとの見通しを示した。世界の経済成長への貢献度は3分の1以上に達するとみている。中国の景気回復がけん引する形で、世界の経済規模は21年末までに新型コロナウイルス流行前の水準に戻ると予測した。複数メディアが3日までに伝えた。
 OECDは今回のリポートで、世界の経済成長率予想を修正。20年はマイナス4.5%→マイナス4.2%に上方修正したが、21年はプラス5.0%→プラス4.2%に下方修正した。22年については、プラス3.7%への鈍化を見込んでいる。
 一方、中国については20年に主要国で唯一のプラス成長(1.8%)を達成すると予測。新型コロナウイルスの抑え込みに成功していることや、マスク、テレワーク関連製品の輸出が好調なことを理由に挙げた。21年は8.0%、22年は4.9%のプラス成長を予想している。
 コロナ禍を受けて中国の国内総生産(GDP)成長率は今年1〜3月期にマイナス6.8%まで落ち込んだものの、その後は世界に先駆けてプラス成長を回復。4〜6月期に3.2%、7〜9月期に4.9%を確保した。年初から9月までの累計では0.7%という水準。19年実績は6.1%だった。


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