2021年春節（旧正月）の「レストラン予約商戦」が早くも幕を開けた。各レストランはコロナ禍下で店内の感染防止策を取るほか、持ち帰りメニューなども拡充している。北京日報が2日付で伝えた。

　来年の除夕（旧正月の大晦日）は2月11日で、飲食店ではこの日の予約が殺到する。10月の国慶節終了を待って予約受付スタートした北京老舗レストラン「豊沢園」では、20人を収容できる大広間の予約に40〜50人が行列を作るほどの盛況ぶりを見せた。除夕の昼間、夜間とも、予約分だけですでに満席となっている。老舗レストラン各店では、概ね7割程度の予約率を達成した。コロナ流行の兆しが見え始めた20年春節シーズンに会食を取りやめた顧客が、そのまま翌21年の予約をしたケースもあったという。

　コロナ禍下ではまた、各レストランともに防疫に工夫を凝らす。北京ダックの「全衆徳」は、3〜8人の少人数グループ向けコースを新設した。別の多くのレストランでは、持ち帰りメニューを拡充している。このほか、傘下に29のレストランブランドを擁する北京華天飲食集団（Beijing Huatian Catering Group）は、PCR検査や従業員の北京市内への出入りについて厳格に管理すると説明した。ソーシャルディスタンスの徹底やバーコードスキャンによる注文、取り箸・スプーンの使用を導入する。


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