【亜州ビジネス編集部】自動車展示会「上海モーターショー」の米テスラの展示ブースで女性オーナーが「ブレーキが利かない」などと叫び、同社の対応に抗議した事件で、同社は20日夜、SNSの公式アカウントに謝罪文を掲載した。テスラは女性の訴えを「不合理だ」として妥協しない構えを示していたが、中国での批判の高まりを受け、一転して謝罪した形。「速やかにオーナーの問題を解決できなかったことに、深いお詫びの気持ちを表明する」としている。香港メディアの東網などが伝えた。　
　一方、中国共産党・中央紀律検査委員会も公式ウェブサイトで同事件を取り上げ、企業に法律を守り、消費者を尊重すべきだとする論評を掲載。企業に対し、消費者が合理的な要求をした場合、解決するよう求めた。国家市場監督管理総局も事件に関心を示し、上海市などの下部機関に消費者の権利保護を行うよう求めたことを明らかにした。
　問題の女性は19日、「ブレーキが利かない」という文言入りのTシャツを着てテスラの展示ブースに現れ、展示車のルーフに登ってこの文言を叫ぶなどした。女性は警察に連行され、公共の秩序を乱した罪で5日間の行政拘留を命じられている。


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