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  ニュース     2021/03/08 19:00

中国:「原発を積極推進」、政府活動報告で初明示 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】李克強首相は5日、第13期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第4回会議の政府活動報告で、二酸化炭素(CO2)の排出削減に関連して「安全確保の前提の下、原子力発電を積極的に秩序立てて発展させる」と発言した。政府活動報告で、原発強化に「積極的」の文言が使われたのは今回が初ケースとなる。6日付第一財経が報じた。
 原発業界団体の中国核能行業協会は2020年6月に、「第14次5カ年計画(2021〜25年)の期間と中長期で、原発はCO2排出量の少ないクリーンエネルギーとの位置付けがさらに明確になり、年間6〜8基のペースで安定的に拡大が続く」との見通しを示していた。
 発電量100万キロワット(Kw)級の原発1基の投資額は足元で約200億人民元(約3340億円)。第14次5カ年計画の期間に毎年同レベルの原発6〜8基を着工する場合、年間投資額は1200億〜1600億人民元に上る。
 中国では20年末現在、48基の原発が稼働中だ。発電容量は4989万Kwで世界3位。認可済みで建設中の原発18基が全て稼働した場合、発電容量2087万Kwが追加されて世界一となる。
 原発を含む非化石エネルギーについて、中国は30年時点でエネルギー源全体の20%まで高める目標を立てている。
  


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