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  ニュース     2020/11/18 20:59

中国:華為がスマートカー強化か、スマホ事業は縮小傾向 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】通信機器メーカー中国最大手の華為技術(ファーウェイ)は今後、スマートカー事業の開拓に注力していく方針だ。5月に立ち上げたばかりのスマートカーソリューションBU(ビジネスユニット)について、スマートフォンなどを扱うコンシューマーBG(ビジネスグループ)に組み込む方針。一方で、米制裁の影響が懸念されるスマホ事業に関しては、徐々に規模を縮小していく考えだ。中国メディアが18日までに伝えた。
 ファーウェイの事業体制は現在、顧客別にキャリアBG、エンタープライズBG、コンシューマーBGの3つのBGと、クラウド・AI(人工知能)BU、スマートカーソリューションBUの2つのBUで構成される。今回の見直しにより、スマートカーソリューションBUはコンシューマーBGに組み入れられ、同BGトップの余承東氏が指揮を執ることになる。
 実際、今週16日にはファーウェイが自動車大手の重慶長安汽車(200625/SZ)、車載電池最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)と提携し、新たなハイエンドスマートカーブランドを立ち上げることが明らかとなった。同計画では2025年までにサプライチェーン全体に1000億人民元(約1兆6000億円)を投じるほか、新エネルギー、自動運転などの分野の研究開発(R&D)のために1万人を異動する予定という。
 一方で、17日にはファーウェイによるスマホのサブブランド「栄耀(Honor)」の売却が正式に発表された。「栄耀」の販売代理店や深セン市政府の傘下企業30社超が共同で「深セン市智信新信息技術有限公司」を立ち上げ、同新会社が受け皿となる形だ。売却額などの詳細は明らかにされていない。米国の制裁発動で苦戦する中、「栄耀」ブランドを売却することでファーウェイはハイエンドスマホ、企業向け事業に集中する。


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