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  ニュース     2020/11/02 19:59

中国:10月製造業PMIは51.4で着地、市場予想やや上回る 無料記事

【亜州ビジネス編集部】中国国家統計局と中国物流購入連合会は10月31日、2020年10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が51.4だったと報告した。前月実績(51.5)から0.1ポイント低下したものの、市場予想(51.3)をやや上回っている。節目の50を8カ月連続で超過した。PMIは50を上回れば、景況感が改善していることを表す。

 事業規模別では、大・中企業で節目の50を上回り、小企業は下回っている。大企業が52.6(前月比↑0.1)、中企業が50.6(↓0.1ポイント)、小企業が49.4(↓0.7ポイント)で推移した。

 指数の変動は、生産指数が53.9(↓0.1ポイント)、新規受注指数が52.8(横ばい)、サプライヤー配送時間指数が50.6(↓0.1ポイント)と節目の50を上回った。一方、原材料在庫指数が48.0(↓0.5ポイント)、雇用指数が49.3(↓0.3ポイント)と50を下回っている。

 18年1月から開示が始まった製造業とサービス業界を合わせた「総合PMI指数」は、季節調整済みで前月を0.2ポイント下回る55.3だった。総合PMI指数は中国全体の経済成長動向と景気循環サイクルを示すもので、マクロ経済の動向をより鮮明に数値で示すことが可能。EU圏、米、英、独、日など各国で報告される計算方法に沿って、各項目をウエートに応じて足し合わせている。製造業PMIと非製造業PMIでは反映しきれない、全体的な景況感を示す。

 一方、同月の非製造業PMIは56.2という結果。市場予想(56.0)以上に、前月実績(55.9)から上昇した。セクター別では、建築業ビジネスサービスがやや下向きながらも59.8(↓0.4ポイント)と高水準を維持。サービス業は55.5(↑0.3ポイント)と上向き、引き続き50を超えている。業種別では、鉄道輸送、航空輸送、宿泊、放送・衛星通信サービス、文化・スポーツ・エンターテーメントが60を上回る半面、資本市場サービスが50を下回った。このほか新規受注指数は53.0(↓1.0ポイント)、投入価格指数は50.9(↑0.3ポイント)、販売価格指数は49.4(↑0.5)、従業員指数は49.4(↑0.3ポイント)、業務活動予期指数は62.9(↓0.1ポイント)にそれぞれ変動した。


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