重慶長安汽車（200625/SZ）の朱華栄・董事長は14日、通信機器最大手の華為技術（ファーウェイ）、車載電池最大手の寧徳時代新能源科技（CATL：300750/SZ）との提携で、新たなハイエンドスマートカーブランドを立ち上げると宣言した。同ブランドを通じ、先端的で自主制御可能なスマート電気自動車（EV）プラットフォームと、スマートカー製品シリーズ、人と車と家をつなぐスマートライフ、スマートエネルギーのエコシステムを実現する。DRAMエクスチェンジなどが16日報じた。
　同計画では25年までにサプライチェーン全体に1000億人民元（約1兆5800億円）を投資するともに、新モデルや新エネルギー、自動運転などの分野の研究開発（R＆D）のために1万人を異動する。既に今年5月、新型スポーツ多目的車（SUV）「UNI」シリーズの新車を発売し、中高級車市場に進出した。長安汽車が2017年に着手した「第3次創業─イノベーション創業計画」を加速する役割を担う。
　長安汽車はこの日、「箱舟フレームワーク」と称する新たな技術的枠組みを発表した。今後5年でA0級からC級までの全車種と、新エネルギー車（NEV）23車種を含む105車種の発売を予定している。ファーウェイも同枠組みの開発に参画しているもようだ。
　同社はミニバンや小型トラックを生産するほか、スズキやマツダ、米フォードと合弁事業を手掛けている。25年時点で、販売全体に占める新エネ車の比率を10％に引き上げる方針。自動運転車の開発にも着手している。


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