中国の感染症研究の第一人者で、国家衛生健康委員会の専門家チームを率いる鐘南山氏は16日の国際フォーラムで演説し、中国が開発する新型コロナウイルスワクチンの有効性をアピールした。米ファイザーが先ごろ、独ビオンテックと共同開発を進めるワクチンで90％以上の有効性を示したと発表したことに言及し、中国産ワクチンもほぼ同じ水準の効果が期待できると発言。ただ、詳細は治験結果の発表を待つ必要があると付け加えた。複数メディアが17日伝えた。

　報道によると、すでに臨床試験段階に入った中国のコロナワクチンは計13種。うち科興控股生物技術（シノバック・バイオテック）、中国医薬集団（国薬集団：シノファーム）傘下の中国生物技術、康希諾生物（カンシノ・バイオロジクス：6185/HK）の3社が開発するワクチン4種が第3相試験（フェーズ3）に入った。医療関係者や外交官など、感染リスクの高い人を対象とした緊急使用プログラムの一環として、すでに試験投与が行われている。

　また最新報道によると、バイオ製薬会社の重慶智飛生物製品（300122/SZ）も近く、自主開発したコロナワクチンの第3相試験を開始する予定。


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