上海市奉賢区のバイオハイテク団地内にある美容・健康産業特区「東方美容谷核心区」には、化粧品、食品、医薬品、バイオテクノロジーなど美容・健康産業を中心とした上海企業の4分の1以上が集積している。上海市の美容・健康売上高4割を占める規模だ。すでに国内最大級の美容・健康産業クラスターを形成している。中国新聞網が14日に伝えた。
　東方美容谷核心区は2020年に創設5年を数える。足元で実業型企業700社余りが進出した。3000を超える美容・健康ブランドが根付いている。今年1〜9月期に美容・健康実体型企業40社超が新設された。同期の商品売上高は前年同期比で11.1％増加している。一定規模以上のサービス企業は利益が200％増に拡大した。
　今年3月には資生堂（4911/東証1部）が「東方美容谷核心区」と戦略提携契約に調印。イノベーションセンターの新拠点を設立する計画を打ち出した。世界の化粧品市場売上ランキング上位の化粧品会社で、東方美谷に進出するのは資生堂が初めてとなる。
　「東方美容谷核心区」は今月14日、仏化粧品大手ロレアルの中国法人である欧莱雅(中国)有限公司と提携。「ビックバンビューティー・テクノロジー・トレーニングキャンプ」を共同設立することで合意した。地域の産業集積とイノベーションとアップグレードを促進。東方美容谷が国際化粧品産業の拠点となるよう支援する。
　今月13〜15日には「2020年東方美谷国際化粧品大会」が開催された。10カ国・地域の化粧品関連協会と企業が「美の世界、グローバルな共有」をテーマに、化粧品業界の新トレンドについて議論を交わした。招待を受けたグローバル企業28社、国内企業146社がオンライン・オフラインで参加している。


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