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  ニュース     2020/12/22 19:59

「Apple Car」21年9月発表の観測、台湾部品メーカーに準備指示か 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】米アップルが開発中とされる電気自動車(EV)「Apple Car」が2021年9月に発表される――との観測が浮上している。台湾メディアの経済日報が21日付で報じたもので、アップルは台湾の自動車部品メーカーに在庫の準備を求めたという。ただ、一部の米メディアはこの報道について「信ぴょう性は低い」と報道。このほか、ロイター通信は21日付で、アップルが24年にEV乗用車の生産開始を目指していると伝えた。
 経済日報の報道によると、和大工業、貿聯控股、和勤精機などの台湾メーカーは最近、アップルから量産に向けた部品在庫の確保を要請されたという。また、アップルはカリフォルニアで、数十種類の試作EVのテストに着手したようだ。
 これが事実なら、「Apple Car」の発表は市場予想より数年早まる形となる。モバイル分野の分析力に定評がある天風国際証券の著名アナリスト、郭明キ氏はこれまでに、「Apple Car」のリリースが23〜25年頃になると予想していた。
 ただ、米国のアップル関連情報サイトであるマックルーマーズ(MacRumors)は、新型コロナウイルスの流行が新製品の投入に影響を与えていることを考慮すると、今回の報道の信ぴょう性は低いと指摘。経済日報が以前にも、アップル新製品の投入時期を巡って誤った情報を伝えた「前科」がある点に言及した。なお、台湾メディアの電子時報(DIGITIMES)は先ごろ、アップルが「Apple Car」用チップの開発で台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)と予備的な交渉を行ったと報じている。
 一方、ロイター通信の21日付報道によると、アップルが開発を進めるEVは、同社のブランドを冠し、車両の組み立ては外部に委託する公算が大きい。また、アップルが既存メーカーに自動運転システムを供給するにとどめ、計画を縮小する可能性もあるという。


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