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  ニュース     2021/02/01 19:02

中国:乗用車1月リコール7万3864台、前年同期比41%減 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】今年1月の乗用車製品リコールは、中国全体で10件の合計7万3864台にとどまった。前月(15件で合計123万815台)比で94.00%、前年同期(9件、12万5565台)比で41.17%ずつ減少している。月間のリコール対象車両は、直近19カ月で最低に収まった。主なリコールは、トヨタ車や広州小鵬汽車科技(小鵬汽車:XPEV/NYSE)車などとなっている。国家市場監督管理総局の欠陥産品管理センターが報告した。
 メーカーと対象車両数は、トヨタが1件で5万3000台、小鵬汽車が1件で13万3399台、フォードが1件で5234台、ランボルギーニが1件で967台、ボルボが1件で707台、起亜が1件で309台、ジープが1件で225台、ジャガーランドローバーが1件で16台、アルファロメオが1件で4台、アウディが1件で3台など。
 なかでも電気自動車メーカーの小鵬汽車が注目を集めた。2019年3月29日〜20年9月23日に生産された「小鵬G3」を前述の通り合計1万3399台補修する。この台数は、中国1月リコール車両全体の18.14%、「小鵬G3」2020年販売全体の49.55%を占める規模だ。
 「小鵬G3」のインバータに欠陥が確認されている。高圧DCのプラス端子とマイナス端子がショートし、インバータに高圧電源が供給されなくなる恐れがある。これにより、停車すると再発進できなくなったり、走行中に速度が減速するなどの危険性が高まるという。潜在的な安全上の危険性を排除するため、改良型インバータを無償で交換する。小鵬汽車は2014年の設立。テンセントの元幹部など複数のIT技術者が共同出資した。本部を広州(広東省)に設け、北京、肇慶(広東省)、米シリコンバレーに計4カ所の設計・開発、生産、販売拠点を置く。
 中国の自動車製品のリコール台数は高止まりしてきた。20年は通年で54ブランドが合計136回通知。対象車の総数は前年比1.63%減の662万2345台を数えた。


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