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  ニュース     2020/10/13 19:59

中国:広東省が5G基地局建設を加速、8月時点で9.86万カ所 無料記事

【亜州ビジネス編集部】広東省で年初以来、5Gネットワークの整備が加速している。同省工業信息化庁は10日、今年8月末までに省内の5G基地局が9万8613カ所(全国の15%に相当)に達したと報告した。うち今年1〜8月に6万1625カ所が新設されている。国営メディアが同日付で報じた。
 省内の5Gユーザー数についても累計2074万件に達した。基地局数、ユーザー数ともに全国トップとなっている。
 地域別の5G基地局数は、深セン市が3万591カ所、広州市が2万3555カ所、東莞市が8305カ所、仏山市が7472カ所。うち深セン市は全国に先駆けて、5Gネットワークのフルカバーを基本的に実現した。また広州市の主要市街地や珠江デルタの中心部においても引き続き整備が進展している。このほか、広東省では国内で初めて、700メガヘルツ(MHz)の5G基地局建設に着手した。
 広東省は今後も引き続き5G基地局の建設に注力する。年内に珠江デルタの9市・郷鎮、広東省東部、西部、北部の県政府所在地で5Gネットワークを実現。省人口90%以上をカバーしたい考えだ。また省は通信事業者に対し、商業ビル、住宅地、交通ステーション、工業団地など人口が密集する屋内エリアにおける5G信号のカバー出力を強化するよう指導。5Gインターネットアクセスを向上させる構えだ。深セン市で700MHzの5G基地局建設を推進し、年内に中心市街地で実用化する。広州市でも700MHzの5G基地局建設を加速させる構えだ。
 また広東省は、5Gの垂直産業における代表的なアプリケーション開発も推進していく。業界のリーディングカンパニーを動員し、「5G+産業用アプリケーション」の新しいモデルの開発を促進。複製可能でスケーラブル(利用者や仕事の増大に適応できる能力)な5Gアプリケーションの実証シナリオを多数作成し、業界チェーンの急速な発展を後押しする。
 一方、広東省の5G産業も活況を呈している。省内の5G関連企業は約1600社に上り、チップ、部品、伝送媒体、原材料、生産設備などの川上産業から、通信機器、5G端末製品、産業用アプリケーションなどの川下産業まで、5G産業チェーンを構築している。なかでも通信設備、5G端末分野では華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE:763/HK)、OPPO広東移動通信、維沃移動通信(Vivo)などが世界をリードしている。


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