【亜州ビジネス編集部】江蘇、浙江の両省政府はこのほど、特殊形態の大学「独立学院」を格下げし、「職業技術専門学校」に再編すると発表した。これを受けて一部の学生は「学歴の価値が下がり、就職に不利になる」として強く抗議。一部が警察と衝突する事態に発展している。両省は再編計画の一時停止を宣言した。台湾・中央通信社など複数メディアが8日伝えた。
　「独立学院」は一般大学、企業・団体、個人が共同出資で設立したもので、校名に「大学」とつくものが多い。学費は高めだが、入学に必要な統一試験の点数が一般大学より低く、「大学卒」を称することができるため、一部の学生に人気がある。
　江蘇省南京市では、「南京師範大学中北学院」の学生と父兄が学校に抗議。出動した警察官と激しく衝突した。浙江省でも「浙江工業大学之江学院」など2校の学生と父兄が4日から陳情や抗議活動を行い、警察官との衝突も起きたという。
　香港メディアの東網によると、学生らは「数十万人民元の学費を払ったのに、学校が格下げになるのは詐欺だ」と主張。研究機関への就職や、公務員試験の受験にも不利になると訴えた。抗議行動は激しく、一部では負傷者も出たと報じられている。


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