自動車大手の東風汽車集団（489/HK）は18日引け後、ハイエンド電気自動車（EV）の新ブランド「嵐図（VOYAH）」を世界初公開した。すでに予約販売を開始済み。2021年第3四半期（7〜9月）に納車を開始する。

　同社によると、「嵐図」は今後50年間の長期発展に向けた要となるブランド。21年以降は毎年1モデルを市場に投入していく計画だ。SUVだけでなく、セダン、MPVなど各種モデルを展開する。

　同社は先ごろ、来年から始まる第14次5カ年計画（2021〜25年）期間中に20以上の新モデル車を投入する計画を表明。うち5割を新エネルギー車（NEV）とする方針だ。また、「嵐図」については、25年末までに年間販売数を15万台まで引き上げる計画を明らかにしている。

　東風汽車集団は湖北省を拠点に商用車（トラック、バスなど）、乗用車（セダン、ミニバン、SUVなど）を生産する。19年末の年産能力は339万4000台(乗用車281万5000台、商用車57万9000台)。傘下の東風汽車（DFL）には日産自、東風ホンダにはホンダ、神龍汽車には仏PSAが各50％を出資する。PSAに出資。14年3月に株式14％を取得した。


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