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  ニュース     2020/11/06 19:00

李寧創業者が「クラークス」買収、140億円で過半数権益取得へ 無料記事

 中国のスポーツ用品大手、李寧(リーニン:2331/HK)の創業者で、元五輪金メダリストの李寧氏が傘下ファンドを通じ、英国の老舗シューズブランド「Clarks(クラークス)」を買収することが分かった。英経済紙フィナンシャル・タイムズが4日報じたもの。李寧氏は傘下ファンドのライオンロック・キャピタルを通じ、1億ポンド(約140億円)を投じてクラークスの過半数権益を取得することで合意した。
 クラークスは過去195年間にわたり、創業者一族が支配権を握っていたが、今後は少数権益を保有する形にとどまる。今回の出資受け入れについて同社のジョルジオ・プレスカ最高執行責任者(COO)は、新型コロナウイルスの世界的な流行で厳しい経営を強いられる中、より多くの投資を確保してこそ、今後の事業展開と発展を確保できると説明した。
 クラークスはフランチャイズ店も含め、世界で1265店舗を展開。李寧氏の出資を受け入れることで、今後は中国を筆頭とするアジア・太平洋事業の拡大を図る狙いだ。
 李寧はスポーツ衣料の国産ブランド大手。「李寧(LI-NING)」ブランドを主力に、中価格帯のスポーツ用品市場で圧倒的な知名度を誇る。自社ブランドのほか、代理店または合弁会社の形で「AIGLE」「Danskin」「Kason」ブランドも扱う。


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