ニュース 2020/11/06 19:00
中国:蘭州のブルセラ菌漏出事故、陽性者6620人
リスク管理・社会
中国の甘粛省蘭州市政府は5日の記者会見で、同市製薬工場で2019年に起きたブルセラ菌漏出事故について、対処状況を説明した。それによると、これまでに発生地周辺住民の97.5%に当たる約5万5000人に検査を実施し、6620人が陽性と判明。陽性者のうち337人に補償を行った。複数メディアが伝えた。
漏出は19年7月24日から8月20日にかけて発生。家畜用医薬品メーカーの中牧実業蘭州生物薬廠が家畜用のブルセラ菌ワクチンを製造中、期限を過ぎた消毒薬を使っていたため排気の消毒が不十分となり、同菌を含むエアロゾル(浮遊する微粒子)が工場外に漏れ出して住民が感染した。工場は同年12月7日に操業を停止。今年10月に撤去され、周辺の消毒作業が完了した。現在、工場周辺からのブルセラ菌の検出はないという。
陽性となった住民のうち、11月4日現在、指定病院11カ所で126人が治療を受けている。
当局は事故を起こした工場のトップを含め、中牧実業の責任者8人に対して免職や警告などの処分を行った。
ブルセラ菌感染症は人畜共通の慢性伝染性疾患。牛、羊、豚が感染源となり、肉や乳製品を経て人が感染する恐れがある。感染者は治療が遅れると、関節の痛みや発熱、脱力感などの症状が出る。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
漏出は19年7月24日から8月20日にかけて発生。家畜用医薬品メーカーの中牧実業蘭州生物薬廠が家畜用のブルセラ菌ワクチンを製造中、期限を過ぎた消毒薬を使っていたため排気の消毒が不十分となり、同菌を含むエアロゾル(浮遊する微粒子)が工場外に漏れ出して住民が感染した。工場は同年12月7日に操業を停止。今年10月に撤去され、周辺の消毒作業が完了した。現在、工場周辺からのブルセラ菌の検出はないという。
陽性となった住民のうち、11月4日現在、指定病院11カ所で126人が治療を受けている。
当局は事故を起こした工場のトップを含め、中牧実業の責任者8人に対して免職や警告などの処分を行った。
ブルセラ菌感染症は人畜共通の慢性伝染性疾患。牛、羊、豚が感染源となり、肉や乳製品を経て人が感染する恐れがある。感染者は治療が遅れると、関節の痛みや発熱、脱力感などの症状が出る。
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