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  ニュース     2020/11/06 19:00

中国:オンライン診療規模が急拡大、コロナ禍で需要増える 無料記事

 医師がインターネットや人工知能(AI)を利用し、無接触で診察するオンライン診療がコロナ禍下で急速に需要を拡大している。国家医療保障局も推進を後押しする立場だ。今後の成長も期待されている。4日付経済日報が伝えた。

 社会科学院が発表したデータでは、コロナ流行が最も厳しい局面にあった今年2月のオンライン診療の件数は1万2775件。累計で約60万回の医療サービスが提供された。国家衛生健康委員会が管轄する病院のオンライン診療件数は前年同期比で17倍まで拡大。サードパーティーのプラットフォームでは、問い合わせ件数が20倍以上、医薬品の処方量が10倍以上と急増した。感染拡大防止期間は、問い合わせや遠隔診療、医薬品の配送などをオンラインに求め、オフラインで直接患者と接触するリスクを減らし、医療サービスの需要に応えている実態が明らかになっている。

 中国全体では、900単位のオンライン医療機関があり、遠隔医療は全都市で対応可能となった。2級以上の医療機関5500カ所でもオンラインサービスを提供する。すでに30カ所の省がオンライン診療のプラットフォームを設置した。

 国家医療保障は2日、「インターネットと医療サービス・医療保険支払の積極推進に関する指導意見」を発表。医療、医薬、医療保険のデジタル化の拡大を呼びかけた。これを機に急速な市場拡大が進むことは必至。関係者によると、2019年に1336億8800万人民元(約2兆900億円)だった市場規模は、20年には2000億人民元まで46.7%拡張する見込みだ。


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