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  ニュース     2021/03/11 19:00

中国:2月新規融資は同月過去最大1.36兆元、貸出需要は依然旺盛 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国人民銀行(中央銀行)が10日に発表した金融統計で、国内金融機関の人民元建て新規融資は今年2月に1兆3600億人民元(約22兆7200億円)に拡大したことが分かった。市場予想(9500億人民元)を43%も上回っている。前月実績(3兆5800億人民元)との比較では大幅に縮小したものの、2月として過去最大を記録した。マネーサプライM2も前年同月比10.1%増と、市場予想(9.4%増)を上回る伸び。市場関係者の間では、「貸出需要は依然として旺盛」との見方が示されている。複数メディアが11日伝えた。
 人民銀によると、より広範囲な与信や流動性の指標となる社会融資総量は1兆7100億人民元。こちらも前月実績(5兆1700億人民元)から大幅に縮小したが、市場予想(9100億人民元)を上回った。
 華泰証券のアナリストは、2月は例年融資が縮小する傾向にあり、今年は春節(旧正月)連休の影響で営業日が少なかった点に言及。また、不動産向け融資に対する監督が強化されている中にあっても、2月の新規融資が同月過去最大を記録した点を指摘した。こうした事実は「実体経済の融資需要が強いことを示唆する」とし、その主因として、製造業による設備投資の拡大や消費者の住宅購入意欲が旺盛な点を挙げた。
 また、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミストは「2月は銀行による企業向けの長期融資が増えた」と指摘。政府が不動産業界向けの融資を制限していることから、製造業やインフラ向けの融資需要が高まっていると分析した。


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