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  ニュース     2021/01/25 19:00

中国:地方「両会」スタート、海南・湖北は21年2ケタ成長目標 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国各地で続々と、地方政府レベルの「両会」(人民代表大会と政治協商会議)がスタートしている。24日までに、河南省、山西省、チベット自治区、広西チワン族自治区、北京市、重慶市、海南省、湖北省、上海市、広東省、福建省などで両会が開幕。2020年の経済情勢、21年の政策目標などが明らかにされた。うち海南省、湖北省は21年の域内総生産(GDP)成長目標を「10%以上」に設定するなど、今年の景気回復に強気の姿勢を示している。複数メディアが25日までに伝えた。
 「中国のハワイ」と呼ばれ、観光業が発展している海南省は、20年のGDP成長率が3.5%となった。21年は10%以上の成長率を目指す。また、湖北省は20年こそGDP成長率がマイナス5%に沈んだが、21年はプラス10%以上への反動増を目標とする構えだ。なお、湖北省は新型コロナウイルス感染拡大の「震源地」となった武漢市を省都とする。
 他の地方政府では、広東省の20年GDPが11兆人民元(約170兆円)を上回り、全国トップの座を維持した。同年のGDP成長率は2.3%。21年は「6%以上」の成長率を目標とする。また、首都の北京市、経済都市の上海市も21年目標値を「6%以上」に設定。20年実績はそれぞれ1.2%、1.7%だった。
 一方、21年経済政策のテーマとしては、人工知能(AI)、半導体、量子技術など先端技術の開発推進などを盛り込む地方が目立った。
 なお、全国レベルの両会は3月4日にスタートする予定。国政助言機関の全国政治協商会議は同月4日、国会に相当する全国人民代表委員会(全人代)は同月5日に開幕する。


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