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  ニュース     2021/02/24 19:00

コロナワクチン再評価、中国生物製薬の目標株価引き上げ=BOA 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】BOAセキュリティーズは最新リポートで、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)について、新型コロナウイルス感染症ワクチンによる利益貢献が市場で過小評価されているとの見解を示した。その上で目標株価を9.79→14.73香港ドル(↑50%)に引き上げ、「買い」のレーティングを継続している。修正後の目標株価は、直近終値(23日:8.29香港ドル)を78%上回る水準だ。23日の香港マーケットでは、同社株価が前営業日比12%高と急伸した。
 中国生物製薬は2020年12月、ワクチン開発の北京科興中維生物技術有限公司に資本参加すると発表。5億1500万米ドル(約540億円)を出資し、権益15.03%を取得することを明らかにした。出資先の北京科興中維生物技術は、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)の子会社で、コロナワクチンの開発を進める。同ワクチンは今年2月、中国で承認を得ている。
 BOAによると、現時点で中国生物製薬の株価には、シノバックによる利益貢献が十分に織り込まれていない。BOAはさらに、中国生物製薬が今年2月に発表した上海のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」への上場計画にも言及。A株上場によって、バリュエーションの再評価がさらに進むとみている。
 なお、シノバックのコロナワクチン「克爾来福(CoronaVac:コロナバック)」は不活化ワクチン。中国生物製薬によると、今年1月以来、同ワクチンはインドネシア、トルコ、ブラジル、チリ、コロンビア、ウルグアイ、ラオスなどで緊急使用が認められている。中国では、指定期限内に臨床試験を終えることなどを条件に、同ワクチンの国内上市が承認された。


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