重慶市にある船舶基地で化学品・石油製品タンカーの洗浄が行われ、長江の水質汚染問題に貢献している。同エリアでは2010年まで大規模な清掃拠点がなく、タンカーの洗浄はごく簡単に行われていた。このため、排水による水質汚染が問題になっていたという。中国新聞網が9日付で伝えた。
　同拠点では、ガソリン、軽油、ジェット燃料などの石油製品、エチルアルコールやブタンジオールなどの化学品を運ぶタンカーの洗浄が行われる。作業時間は3000トン級で24時間、5000トン級で36時間。洗浄によって出る排水の量は80〜110トンにも上る。これら排水は専用パイプによって処理工場に運ばれ、無害化処理された上で長江に排出される。
　ある洗浄作業員によれば、年間の処理数は400隻。同作業員は「長江は中国の“母なる河”。しっかりと守っていく責任がある」と語った。


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