【亜州ビジネス編集部】中国国家衛生健康委員会の李斌・副主任は15日の記者会見で、国内の新型コロナウイルス感染症ワクチン接種者が今月14日時点で6498万人に上ったことを明らかにした。公式発表の人口（14億5000万人）に基づくと、約4.5％が接種済みとなる計算だ。香港経済日報が16日伝えた。
　李副主任によると、現時点では職業的に感染リスクが高い人、国外での感染リスクが高い人などを対象に優先的に接種を進めている。一方、高齢者や基礎疾患（心臓病、糖尿病、呼吸器系疾患）を持つ患者については、現時点で十分な臨床試験データが得られていないため、安全性と有効性が確認された後に大規模接種を開始するとの方針を示した。
　中国のワクチン接種率は依然として低水準にとどまる。中国の感染症研究の第一人者で、国家衛生健康委員会の専門家チームを率いる鐘南山氏によると、海外では、イスラエルが92.46％と最高。ほかアラブ首長国連邦（UAE）が60％超、英国が30％超、米国が22％などとなっている。
　中国疾病予防管理センター（CCDC）の高福・主任は先週13日、年末から来年初めにかけて、国内の接種率が7〜8割に達するとの見通しを示した。


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