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  ニュース     2021/04/15 19:00

中国:原発総容量5000万kW突破、累計発電量2.6兆kWh 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】第3世代原子炉「華竜1号(HPR1000)」を採用した福清原発5号機の稼働を通じ、中国の原子力発電設備の総容量が5000万キロワット(kW)の大台を超えた。足元の運転は合計49基の総容量5102万kW(世界2位)に上る。14日に北京で開幕した「中国原子力の持続的開発フォーラム2021」で報告された。同フォーラムは16日まで、「第14回中国国際核電工業展覧会」と並行して開催される。

 1994年に第1号機(浙江省嘉興市海塩県秦山鎮の秦山原発1号機)が稼働して以来、中国は原発で累計2兆6000億キロワット時(kWh)の電力を得た。さらに19機が建設中、または着工承認されている。これらの総容量は2099万kWに達する計算だ。世界最大の原発大国に躍進する。

 定格出力116万1000kWの福清原発5号機は、2015年5月に福建省沿海部で基礎工事を着工。今年1月29日に連続168時間のフル稼働を達成した。1〜4号機は第2世代の原子炉技術を利用し、5〜6号機は第3世代に進化している。

 PWR(加圧水型原子炉)の華竜1号は中国が自主知的財産権を唯一擁するとされる第3世代原子炉。国策企業の中国核工業集団(CNNC)と中国広核集団(CGN)の技術などを融合した。すでにパキスタン・カラチ原発(2号機、3号機)への採用が決定されている。

 中国では20年末時点で原子炉48基が稼働していた。発電容量は4989万Kwで世界3位規模。原発を含む非化石エネルギーについて、中国は30年時点でエネルギー源全体の20%まで高める目標を掲げている。

  


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