【亜州ビジネス編集部】中国の研究開発（R&D）経費支出が急ピッチに伸び続けている。国家統計局が2月28日に報告した内容によると、2020年の総額は、前年比10.3％増の全国2兆4426億人民元（約40兆2000億円）に拡大した。GDP（19年比2.3％増の101兆5986億人民元）比では2.40％に上昇している。うち基礎科学分野のR&D経費支出は12.6％増の1504億人民元に達した。

　中国のR&D経費支出は13年以降、世界2位の規模で推移し、トップの米国を追い続けている。国家統計局、科学技術部、財政部によると、19年実績のR&D経費支出は、中国全体で前年比12.5％増の2兆2143億6000万人民元に伸びている。増加率は前年比で0.7ポイント加速した。過去最高を更新し続け、R&D経費支出の対GDP比率を示すR&D経費投入強度は2.23％に上昇している。前年比で0.09ポイント拡大した。R&D経費投入強度に関しても、EU12カ国の平均水準にまで上昇している（ただ、日本の3.26％、米国の2.83％を下回った）。


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