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  ニュース     2022/05/27 18:00

中国:全国339都市のPM2.5濃度、6年連続で低減 無料記事

【亜州ビジネス編集部】大気汚染の原因となるPM2.5(粒径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質)濃度が第13次5カ年計画(2016〜20年)以降、21年まで6年連続で低減している。中国の生態環境部は26日、「2021年中国生態環境状況公報」と「2021年中国海洋生態環境状況公報」を公表。同部生態環境監測司の蒋火華・副司長は、21年に全国で生態環境の質が大幅に改善されたと総括した。海洋生態環境については着実に向上しているものの、沿岸海域ではさらに改善を図る必要があると指摘した。北京青年報が27日付で伝えた。
 大気環境では、全国339の地級市以上都市のうち、218都市で大気環境基準を満たした。同基準を満たす都市の割合は全体の64.3%(前年比3.5ポイント)に上昇している。また大気環境が正常な日の割合(優良日数比率)は平均87.5%となり、前年を0.5ポイント上回った。PM2.5、吸入性粒子状物質(PM10)、オゾン、二酸化硫黄、二酸化窒素、一酸化炭素の年間平均濃度は、初めてすべてが前年を下回った。なかでもPM2.5の平均濃度は1立方メートル当たり30マイクログラムとなり、前年比で9.1%減少。前述したように6年連続で低下した。またオゾン濃度は2年連続の低下。21年は1立方メートル当たり137マイクログラムで、前年比0.7%減少している。京津冀(北京・天津・河北)と周辺地域、長江デルタ、汾渭平原(山西省、河南省、陝西省の各一部地域)などの主要地域で大気環境が大幅に改善された。
 海洋環境面では、管轄海域の海水水質基準が全体的に改善している。良質海域の面積が占める割合は81.3%(前年比↑3.9ポイント)に上昇した。一方、劣4分類(1〜4段階で順次水質が低下する海水水質基準)が占める面積は9.6%(↑0.2ポイント)と縮小を続けている。
 沿岸11省・自治区・市のうち、江蘇省、上海市、浙江省の近海域では良質海域が前年比で拡大。福建省、広東省、海南省は前年並みだった。遼寧省、河北省、天津市、山東省、広西チワン族自治区は減少している。


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