【亜州ビジネス編集部】中国天津市の新型コロナウイルス対策部門は26日、市内全域で住民全員を対象としたPCR検査を27日午後7時から開始すると通知した。全住民に対し、検査終了まで自宅などで待機するよう指示している。澎湃新聞など複数メディアが伝えた。

　天津市の常住人口は2021年時点で1386万人。今月24〜25日に計35人の地元感染者が確認されており、当局が警戒感を強めている。市中心部では26日までに、すでに住民全員のPCR検査が始まった。

　コロナ禍は天津市の経済活動に影響。同市の域内総生産（GDP）成長率は今年1〜3月期に0.1％となり、4直轄市で最低の伸びとなった。

　なお、米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（RFA）によると、天津市では今年1月、小区封鎖で食物が入手できなくなったなどとして、出稼ぎ労働者ら多数が抗議活動を行い、警官隊と衝突する騒ぎが起きている。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。