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  ニュース     2022/07/29 18:00

IC企業の対売上高R&D投資比率、中国は米国に次ぐ12.7% 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】市場調査会社のICインサイツによると、韓国半導体業界の2021年の売上高に対する研究開発(R&D)費用の割合は8.1%で、半導体先進国・地域で唯一、1ケタ台にとどまった。今後、システム半導体分野における実力確保が困難になる弊害があるとの指摘も出ている。ET NEWSが7月24日報じた。
 主要国・地域で最高は米国で16.9%に上る。以下、◆中国、12.7%◆日本、11.5%◆台湾、11.3%──などと続いた。製造分野では、韓国と世界の差は小さい。サムスン電子8.1%、SKハイニックス9.4%に対し、台湾積体電路製造(TSMC)は8.5%、マイクロン・テクノロジーは9.1%となっている。インテルは昨年20%以上で、例外的に大きい。
 一方、IC設計では差が目立つ。世界上位はクアルコム・テクノロジーズの17.5%、エヌビディアの23.5%、ブロードコムの13.3%。台湾の聯発科技(メディアテック)も20%以上を投資した。半面、韓国の代表的企業であるLXセミコンは9%水準に低迷している。韓国上位の中にはR&D比率が1%に満たない企業もみられた。これについて業界関係者からは、「韓国IC設計上位企業は成熟プロセスに集中しているため、海外大手と比べR&D投資の割合が低い」との声が聞かれた。


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