【亜州ビジネス編集部】上海市衛生健康委員会の趙丹丹・副主任は10日、新型コロナウイルスの状況に関する記者会見で、浦東新区の感染者1人からオミクロン変異株「BA.5」を検出したことを明らかにした。「BA.5」の確認は上海で初めて。この感染者は海外感染者の関係者だった。第一財経など複数メディアが伝えた。

　上海では10日に69人の感染者が確認されている。インターネット上では「今回の感染拡大がロックダウン（都市封鎖）が始まった3月の感染状況と似ている」と分析する政府の内部文書が出回った。上海市の黄浦など9区は、11日から住民全員を対象にPCR検査が行われている。

　上海は6月1日にロックダウンを解除した後、7月から再び感染拡大が始まった。7月3日〜10日に約300人の感染が確認されたが、いずれも普陀区のカラオケ店の関係者だった。

　上海では現在、感染する恐れがある「高リスク地区」が1カ所、「中リスク地区」が37カ所となっている。今後「高」や「中」の指定を受け、行動が規制される地区が増える可能性がある。


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