【亜州ビジネス編集部】新型コロナウイルスの感染拡大を受けて上海や北京で販売されていた「隔離保険」の保険金支払いをめぐり、トラブルが多数報告されている。多くの利用者が保険会社から「免責」を理由に、支払いを断られているという。工人日報が23日付で伝えた。
　「中・高リスク地域でないのでお支払いできません」――上海市に住む黄さんは、「隔離保険」の保険金を受け取ろうとしたところ、保険会社からこう説明された。保険の契約内容には、保険料が1年間で59人民元（約1200円）、強制隔離された場合は1日200人民元び保険金が最長30日間支払われるとあった。しかし保険会社は、上述の理由で支払いを拒否。黄さんは1カ月にわたり交渉を続けたが、満足する回答は得られなかった。
　こうしたトラブルの発生について、ある保険関係の専門家は「商品の販売者である保険会社は、消費者がどの損失が保険対象となり、どの損失が保険対象外であるかを明確に知ることができるよう、免責事項を契約書の中で明確に説明しておくことが必要である」と指摘している。


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